価値の源泉
コミュニティとネットワーク
クリエイターはしばしば、誰かからの依頼や報酬を超えて、時間も労力も惜しまず自分の作品をつくりだします。
そんな情熱を下支えしているものとして、コミュニティやネットワークがあります。気の合う仲間だったり、ゆるやかに価値観を共有するインターネット上のつながりだったり。
かたちはいろいろですが、本当の意味で孤独に制作をしているクリエイターは、(意外にも?)それほど多くはありません。
クリエイターとのつながり
このような考えのもと、クリエイションに関心をもつ人々がつながったり、議論したりする非営利のコミュニティを学生時代からつくり続けています。
編集者の仕事は、ライターやデザイナー、フォトグラファー、アーティスト、研究者……あらゆる才能と協働しなければ成り立ちません。
こうした考えを背景に、以下のようなコミュニティ・メディアを運営しています──実際のところは、それぞれに目的があるし、なにより楽しいからやっているのだけれど。
運営するコミュニティとメディア
Rhetorica
思想/建築/デザインを架橋しながら批評活動を展開するメディア・プロジェクト。2012年の発足以来、完全自主出版のインディペンデント・マガジン『Rhetorica』『RhetoricaJournal』「Rhetorica.jp」の発行/運営を行う。所属メンバーは、慶應義塾大学アート・センターと共同実施の「都市のカルチュラル・ナラティヴ」プロジェクト、Maltine Records海外公演の支援、島根県津和野町における高校生向け下宿の運営など、多岐に渡る活動を行う。2022年をもって活動終了。
enchant chant gaming
ボードゲームとエッセイを制作しています。切り抜き動画からデザイン潮流までを扱うメルマガを月イチ発行中(無料)。初のボードゲーム作品として、香り × 以心伝心ゲーム〈香感覚〉をリリース。みんなでわいわい盛り上がれる、お香を使ったパーティーゲームです。現在クラウドファンディングを展開中。 https://www.makuake.com/project/kohkankaku
NPO法人bootopia
「課題を抱える地域と、そこにかかわる若年世代との創造的な関係づくり」を掲げ、島根県および首都圏を中心に事業活動を行っています。 法人設立の地・島根県では、少子化をはじめとする社会課題に向き合うプロジェクトを展開。島根県立津和野高等学校に通う生徒を対象とする〈地域に暮らし、学ぶ下宿の運営〉や、津和野町出身で幕末から明治にかけて活躍した啓蒙思想家・西周(1829-1897)に関する〈公刊物の発行や教養講座などの啓発活動〉、県西部唯一の国公立大学・島根県立大学と連携した〈地域に学び、研究する学習プログラム開発〉といった事業を手がけてきました。 このような取り組みを通じて、地域にとって若者が、若者にとって地域が、それぞれポジティブで刺激的に感じられるような社会を目指します。
sleepover radio
ニートのジョージ(@jo2geor2)と編集者のせしも(@seshiapple)が、お泊り会(スリープオーバー)をする番組です。日々の暮らしや仕事で気になったこと、最近読んだ本などについて、ゆるく雑談しています。過去回では、友達とはなにか、図書館、合宿、飲食店、現代思想、ロールモデル、引っ越しといったテーマを取り上げました。